フローラルの香りでバレた初育毛

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ふう~。朝が清々しい。 何だか、身体を覆っていた、黒くて重たいものが、すっきりと落ちたような清々しさを感じた目覚めだった。

 

ああ、そうか。思い浮かべれば、昨日まで悩んでいた事が無くなったからだった。

 

そうそう。俺、悩んでいたな。ハゲに。

 

だけど、俺、克服しちゃったんだよね。ハゲ。

 

 

そもそも、ハゲレベル5くらいなら、十分に予防を行っていけば、進行を防ぐ事ができ、結果、ハゲないという「真理」に気付いてしまった。

 

そして、予防を行う為の最強の武器、育毛剤を俺は手に入れた。 しかも、誰の手も借りずに、だ。

 

まあ、いい。結果、ハゲは治るのだから。

 

 

俺は清々しい気持ちで、1階に降り、母が作ったベーコンエッグとパンを貪り食った。

 

そうだ、俺は昨日晩飯を食う力も残していなかったんだから、腹は超ペコだ。

こんなにうまい飯を食ったのは久しぶりだという感慨にふけっている中、母が俺に尋ねてきた。

 

「あんた、昨日、床屋に行った?」

「行ってないよ」

「あ、そう。それにしては・・・」

 

母は思春期の俺が、しつこく話しかけられる事を嫌っているという事を知っていてか、言葉を途中で飲み込んだ。

 

それにしても、清々しい朝なのに、髪の事に触れやがって。

俺は、清々しい心がグシャリと軽く潰された感じを覚えた。

 

まあいい。俺は母とは違う。俺はハゲない為に、中三という若さで育毛をやり始めたんだ。

俺は既に親を超える事を確信している。しかも、根拠を持って、だ。

 

だから小さいことは気にしない。

 

 

 

そうこうして、俺の育毛一日目はスタートした。

 

 

 

俺は教室に着くと思った。

 

今は中学三年の冬。このクラスの仲間とも、あと3ヶ月でお別れだ。

残りの中学校生活を悔いのないように、一日一日を大切に過ごそう。

 

 

あ、親友のMが近寄ってきた。

 

こいつは、おれの保育園時代からの友達で、なんでも話せるヤツだ。

なんでも話せる?

 

違うか。俺の若ハゲ様については、親友といえども、いや、親友だからこそ、そうじゃない。

誰にも恥ずかしくて相談ができない問題だな。

 

 

いや。そもそも、なぜハゲという事で恥ずかしがらなくてはいけないのか?

世の中の偉人で禿げてる奴はいっぱいいるじゃないか。

 

いやいや違う。ハゲて偉い奴らは、それなりの結果を残しているからだ。

何の結果も残していない、片田舎に住むが可能性の塊である俺が、もし、ハゲ病にかかっている事がわかってしまったら、みんなはどう思うだろう?

 

俺の薄れゆく頭皮をみながら「かわいそうに」「あの若さでね・・・」と憐れみの対象として見るだろう。

 

よく考えてみよう。俺は今、中三だ。

ハゲペースを考えてみると、最悪の場合、高校三年の時に波平バリにハゲる事を想定してみよう。

 

 

ぷ。

 

 

 

学生姿に波平顔の高校三年生。

 

運動会の時には太陽を反射し、ライバルを目くらまし、リレーでは最優秀賞を受賞。

生徒会立候補の際のキャッチフレーズは「僕は隠し事ができません!」

彼女と帰る姿を夕日が照らし出す。そして、頭が照り返す。

 

おいおい。

 

 

ハゲたら、どんな栄光も「滑稽」にしか見えんぞ。

 

 

はあ~。せめて、せめて、高校卒業翌日には丸ハゲになってもいい。

 

だけど、高校卒業の日までは、髪をフサフサでいさせてください。

 

一度しかない高校生活を輝かせて生きることが出来れば、髪はもう諦めます。

 

神様。お願いです・・・。

 

 

 

 

いや。ちょっと待てよ。

高校卒業の翌日に丸ハゲになるという事がわかれば、高校生活は全力投球で、いや、人生のすべてを濃縮させた勢いで過ごすだろう。

そうすると、普通の高校生活を送っている奴らとは全く違った結果を出しているだろう。

 

勉強が出来、進学する大学も超一流大学。

部活では全国大会優勝。

女子からの人気は絶大で、高校一の美少女と付き合っている。

 

 

すべてを兼ね備えた状態で、だ。

 

 

卒業と同時に丸ハゲになる、とするとだ。

 

 

 

 

滑稽すぎる。

 

 

うん。間違いなく地元捨てるね。

 

誰も知らない大学に行こう。

そして新しい自分になろう。

 

あ、カツラ買って「ヅラ野郎トム」にでもなろうかな。

 

 

 

 

なんて事が頭をよぎったものの、よくよく考えてみれば、俺はハゲから卒業したのだった。

入学して数日で。

 

だって、育毛を始めたんだからな!!!

 

 

 

 

親友のMが言った。

「おい、トム。床屋くさすぎるけど、なんかつけてんの?」

 

ドウバァァァ!!なぜ、俺の育毛を察知した?

 

いや、クンクン。

 

確かに俺は自分でも感じるくらい、床屋くさい。というか、育毛剤臭い。

 

 

「いや~。オヤジが整髪料をつけた手で俺の頭触ってきたからついたんじゃないかな?

あのクソオヤジ、触んなっつーの」

親父、ごめん。単身赴任して家族のために一生懸命に働いてくれて、いつも感謝している。

 

「え~。トムの親父さん、単身赴任じゃなかった?帰ってきたんだ」

 

チッ!

 

こいつの親と俺の親同士は友達で、家庭の事情は筒抜けだったことを忘れていた。

 

 

「親父、こっちで会社の研修があったみたいで、一日帰ってきてたんだ」

 

「へ~。けど、頭クサすぎじゃね?洗った方がいいよ」

 

 

「サンキュー」

 

 

俺は速攻、超短髪の髪を、誰もいない屋外の水道で洗ってハンカチで頭を拭き上げた。

 

 

髪はすぐ乾いたから何の問題もなく教室に戻ったものの、俺は再度、引き戻されたことを知った。

 

もう、MG5(エムジー5)ヘアトニックは使えない。育毛は振り出しに戻った。

 

家に帰ってMG5(エムジー5)ヘアトニックの説明書きを見直した。

 

ふけ、抜け毛を防ぎ、かゆみをおさえ、頭皮をすこやかに保つヘアトニックです 150mL フローラルの香り。

 

てめえ、フローラルじゃねえよ。

 

 

 

 

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